アメリカほどでないにせよ、日本市場でもかなりの撤退例はある。例えばマーケティングサポートのシステムを提供する企業がクライアントが集まらず撤退したような例が目立つ。大体この種のものはアメリカ企業を日本に連れてくるものが多いが、日本での組む相手が悪い。商社だの印刷会社だの、コンピュータシステム会社が主体だ。いずれも「マーケティングに弱い」という特徴がある。この種の企業に「御社のeコマースサイトの客単価アップ、顧客維持の仕組みにはぜひこのシステムを」などと提案されてもイマイチ説得力がない。提案側は一応「ワンツーワン」だの「バイラル」だの「顧客リテンション」だの、キーワードは勉強するが、体で理解していないからだ。ECマーケッターになるには、本を読む以外にそれなりの努力が必要だ。
●eコマースの本を読まない:
ECマーケッターになりたいのなら、あまりネットビジネスやウェブマーケティングの本は読まない方が良い。大体本を読んで立派なマーケッターになれるのなら、人は頭の良くなる本を読めば賢くなるし、ダイエットの本を読めばやせるのだ。この種の本を読むよりむしろ心理学や哲学の本の方が役立ちそうだ。自分でも書いていてナンですが、この種の本が大体多すぎる。読まずにいられない神経症のヒトはともかく、無視してもよい本が大半だ。チナミに米国のこの種の本を買うときは、アマゾンのアフィリエイトで買うのが良い。お勧めはDr.Wilsonのサイト。メキキの推薦本を買うのが楽である。
●書を捨てて街にでない:
一頃金融機関などでも「マーケティング」などということが叫ばれたものだ。そこで何をしたかというと、「ジーパン部隊」なるものを作り、ジーパンをはいて街をうろつく部隊を創設した。街をぶらつき商品開発のタネを探すというものだ。案の定、成果はなし。当たり前である。ジーンズをはいたからといって、頭がクリエイティブになるわけはなし。街を歩いたからといって、開発のタネが転がっているわけはない。大体「街」という混とんとした情報は初心者には難易度が高い。ただしECマーケッターの場合は、実店舗との違いを体で理解する必要があるので、ネットでばかりモノを買わず、近所の商店街などをぶらついた方がいい。
●ドレスダウンのスタイルを身に付ける:
大体日本でファッションの話をするといやがられるが、ファッションこそマーケッターの基本要件である。何しろ自己表現、スタイルのない人はこれからは生きていけないのだ。そこでECマーケッターであるが、ここはドレスダウンの極意を身に付けなければならない。日ごろスーツばかり着ていると、カジュアルのオシャレは実に難しいのだ。その証拠に一頃「カジュアルデイ」などという制度を実施している企業があったが、その日にたまたま訪問してみると「あらまあ、どこの現場に来てしまったのでしょう」と思う位の惨状であった。ただネット時代のドレスダウンの定番はTシャツとジーンズであるから、それほど難易度は高くはない。</font>
●ビジネスのタネは商談の現場にあると思うべし:
最近はビジネスモデルなどという言葉が流行っているが、社内でビジネスモデル開発コンペなどを行っている会社もある。審査員とか頼まれたが、何やら幼稚園程度のレベルであった。それもそのはず、この会社はお坊ちゃん体質の大企業で、フットワークがない。自ずとビジネスモデルもアメリカの事例をネットや書物で検索して参考にしている。オリジナリティがないのだ。大体オリジナリティというのは一種の才能なわけだから、ここが欠けている人は、商談の現場を歩き回った方がよい。その昔、ヒット商品を作るマーケッターの条件という調査結果があったが、ダメなマーケッターが重視するものは「調査資料」、優れたマーケッターは「商談の現場」という結果であった。
●気配りをしない:
大体ネットは「オレがオレが」の世界なのに、日本のECはおっとりしている。最近できた某家電メーカー系サイトなどは、あちらこちらに気配りのしすぎ。「系列店様のご機嫌を損じてはいけない」「社内既存事業との調和を重視しなくてはいけない」など、肝心のビジネスコンセプト以前に気配りに埋没している。この種のケースは確実に失敗するので、まあ不要な気配りは止めた方がよいでしょう。
●99%自分の意見に1%ヒトの意見を混ぜる:
日本の学会で良い論文というのは「99%他人の意見に1%自分の意見を加える」ようなものが評価される。論文の最後にお経のように長い「参考文献リスト」が列挙される。だがネットでこれをしていたら日が暮れてしまう。人様の意見などはどうでもよいのだ。99%自分の意見を主張し、気が向いたら1%ヒトの意見も入れてあげよう。
●本気にしない:
大体ワタシのサイトなどを「ECマーケティング情報源」などにリンクして頂くケースが増えている。これは危険だ。学生さんは間違っても卒業論文の参考などにしないように。大体ヒマツブシ、お笑いネタを提供する目的で書いているのだ。100%私見である。間違っても赤線など引いてよまないでください。Business is just a gameなのだから。 |