●ウェブマーケティングの12の特徴
1. インターラクティブであること:
これは周知の事実だろう。リアルマーケティングの手法、あるいはマスメディア型のアプローチに比べて、本質的に双方向性の特徴を内在する。顧客との関係づくりの点では、これが何よりのメリットになる。最近はやりのCRMの展開において、ウェブが主要なフィールドになりつつあるのも、この特徴によるところが大きい。
2. 低コスト:
これも事実だ。例えばマーケティングリサーチのコストなどは、10分の1位の実感がある。また銀行での1取引あたりのコストは窓口経由で1.07ドル、ATM経由で0.278ドル、ウェブ経由では0.01ドルという調査結果もあるから、およそ100分の1。エアライン等でも8分の1程度との報告がある。一方で、低コストであるものの、その前提はチャネルフリクションの解決が不可欠ということでもある。
3. スピード:
マーケティング手段として考えた時の、情報収集、意思決定スピードが従来の手段に比べ、はるかにハイスピードで可能だ。例えば、従来は実施から分析アップまで3ヶ月かかったようなアンケートも、サンプル数の代表性には問題があるものの、10日位で実施することも不可能ではない。
4. サブカルチャーへの適切なアプローチ:
ウェブはeverything to everyoneのメディアだ、との誤解がある。だが実際には、極めて、セグメントされた、あるいはサブカルチャー層へのアプローチ手法として有効だ。そもそも、インターネットとはサブカルチャーの巨大な集合体と見るべきだろう。
5. 「分厚い情報発信」:
従来のメディアやマーケティング手段と比べ、低コストで「分厚い情報発信」が可能。例えば商品紹介でも、紙のパンフレットとは、全く異なる情報提供の形が可能だ。金融サービスの場合、このメリットに気づいていない企業が多く、ただ紙のパンフレットと同じ内容をウェブに載せている事例が目立つ
6. シミュレーション、診断等の参加型手法との連動:
これはネットの得意技の1つだ。そもそもプル型のメディアであり、結果的に当初からの高関心層の把握が可能だ。おまけに、個人の関心やニーズに応じた提案やシミュレーション、あるいは診断、見積もりといったステージへ呼び込むことが容易であり、これが結果的に、「有望顧客」「見込み客」の獲得につながる。この事例は、住宅、金融サービス、車等、高額商品で増加しており、ウェブマーケティングの最もホットなテーマの1つだ。
7. パーソナルアプローチ:
いわゆるone to oneの機能だ。これはウェブ上でもメールでも展開できる。結果的にこれがリテンション率(顧客維持率)の向上に貢献する。あのアマゾンのリピーター比率が8割という途方もない水準を維持しているのも、このメリットを活かしている結果だ。
8. 顧客間インターラクション:
顧客同士のコミュニケーションや情報交換が、企業の業績やCS評価を決定してしまう、というネットならではの特徴だ。結果的にこれを上手く活用する企業は成功例となるし、そうでない企業は、ネット上での評判を落としてしまう。またウェブ上の「分厚い情報」にこの顧客間インターラクションを取り入れることで、販売成果をあげているような事例も増えている。例えば、掲示板の導入、顧客の声の掲示、実際の利用者の付けた星(ランキング)の掲載といった情報だ。
9. プル型:
そもそも、利用者が主体的に行動するメディアである。当初は「プッシュマーケティング」などと言われたが、こちらの方はすっかりi-mode等携帯メールのマーケティング活用にお株を奪われたようだ。プル型であることにより、「高関心層」の獲得、あるいは、特定ジャンルへの関心層へのアプローチが相対的に低コスト、かつインターラクティブに可能になるとういことだ。
10. バイラル:
8の顧客間インターラクションとの関連性もあるが、ネットでの「口コミ」は「光速」で伝わっていく。これが従来のメディアとの決定的な違いでもあり、またその影響力も比べ物にならない。
11. 情報とアクションの密着:
例えば、メールでお知らせを出し、ウェブの住所を記載しておけば、顧客は2秒後にはそのサイトに出向くことが可能だ。これが郵便でDMを出し、電車に乗って、その店に出向くなどといったリアルのアプローチ手法との決定的な違いでもあるB
12. デジタル:
当たり前だが、最後の特徴はこれである。ネット上での情報収集は全てがデジタルで可能だ。例えば、定性情報を集めるにせよ、それはデータマイニングなどの解析手法との連動が可能になる。また最近はやりのCRMにおいても、「顧客の挙動を全てつかむ」ことが基本で、その把握手段はネットに移行しつつある。この「挙動」を定性情報含め、活用することが、ネットにおけるマーケティングの主役になりつつある。情報が当初からデジタルである、ということはリアルマーケティングに比べ、圧倒的な優位性でもある。 |