デジタルコラム

あなたのウェブライフスタイル度をチェックする

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■昨年であるが、日本のインターネットビジネスが進展しないのは「買う側がパジャマなのに、売る側が背広あるいは羽織袴で考えている」という新説を発表した。これは個人的には素晴らしいと思うのだが、世間的にはさっぱり受けなかった。
 そこで新規まき直し、次のような説を提案したい。「インターネットビジネスはウェブライフスタイルが浸透すれば加速する」。



 これはかなりまともな説である。インターネットを空気のように利用することを「ウェブライフスタイル」という。アメリカではウェブライフスタイルを行う人の比率が人口の2割を越せば、マーケットは飛躍的に拡大するという説が根強くあり、98年にこの比率は2割を突破したのだ。日本では甘めに計算して8%位だ。
 ウェブがライフスタイルに浸透してくると、生活はかなり変わってくる。もちろん前提条件は「空気のように」インターネット使用料の負担感がないことだが、値段の話をしていると事態は進展しない。これはNTTに任せるとして、まずは自ら実践できることをあげてみよう。

 以下はウェブライフスタイラーとなるための重要な件である。

1)あなたは犬を飼っているか?

 これは実に大事な条件だ。ネット時代のキーワードはペットとガーデンだ。我が家の犬(ビッキーちゃん)はホームページに載せているので結構有名犬である。まじめなレポートが続く中、最後の「激写:インターネット界超アイドル」というコーナーに載っている。エッチ写真と間違えて開く人が多い。ワタシがエッチ写真をホームページに載せる訳がないでしょうが・・。
 ビッキーちゃんは今ネットに反応するように訓練中だ。まずは電子メールが来たら知らせること。これはメールが来ると「ピンポーン」と鳴るので、犬でもわかりやすい。もっとも今のところは、マックの電源を切ると「ポヨヨーン」と音がするので、散歩に連れていってもらえると思って、喜ぶ位だ。とはいえこれは立派なネット時代の犬のライフスタイルだ。猫ではこうはいかない。猫はキーボードの上に乗って邪魔をするのが関の山である。

 アメリカではペット産業は大はやりだが、背景はSOHOが増え、また無機質な画面に向かう時間を癒す必然性が増えたことだと言われる。犬の毛のようなふわふわしたもの(「フラッフィー」と言うらしい)が重要だとまじめに研究されている。あの電子ロボット犬ではこうはいきませんね。ソニーはあれに毛をはやすべきだ。

2)あなたはヒゲをはやしているか?

 これはワタシには少々無理ですが、インターネット時代に需要が増えた商品の1つが、ヒゲ手入れ関係のグッズだ。ヒゲは剃るよりはやす方が手入れが大変だという話だが、ネット時代は人間とのしゃちこばったなインターフェースを減らすから、ヒゲの有無はウェブライフスタイル度の重要な指標となる。

3)あなたはジーンズを5本以上持っているか

 これはもうおわかりですね。ネット時代の定番ウェアはジーンズだ。とはいえあのリーバイスがネットから撤退したという話が飛び交っている。これはただネットビジネスの展開が下手であったというだけで、ジーンズの重要性が否定されるものではない。下手な理由は推測するに「ネットに既存の販売ノウハウを持ち込もうとした」「既存のカルチャーを変えなかった」「既存の営業を熟知した役員が管轄した」てなあたりにあるはずだ。

4)あなたは早起きか?

 こうなってくるとかなりあやしい。日本のネットユーザーはテレホーダイのせいで、夜中に生息せざるを得ない。これはウェブライフスタイルとしては正しい姿ではない。NTTはここでもウェブライフスタイルの進展を阻害している。これはアメリカのれポートで、シリコンバレーあたりのベンチャー企業の若き経営者は皆早起きだというのを読んだので載せたまで。
大体メールがこう溢れてくると、早起きせざるを得ないという事情もある。面倒かつやっかい、かつ無視できない。おまけにクリエイティブな作業でもない。となると早起きして「処理」するしか方法はないのだ。

5)あなたはオフラインショッピングを楽しんでいるか?

 ネットユーザーはオンラインショッピングしか利用しないというのは真っ赤な嘘。大体ネットショッピングがリアルショッピングに逆立ちしてもかなわない要素は沢山有る。「街の空気を吸う」「流行を感じる」「あのリンゴを見てアップルバイを作ろうと突然思う」「そぞろ歩きを楽しむ」といった要素はネットでは難しい。
 一方リアルショッピングにも間抜けな要素が沢山有る。百貨店で「対面販売」と称しているもの。「あーら、奥様、それお似合いですわよ」というのは、嘘っぽい偽物の対面販売だ。ダイエーなどで売っている「○○さんちの有機野菜」もあやしい。○○さんがどう作り、どう肥料をやり、どのような食べ方がいいか、といったことになると、ネットには到底かなわない。自動車営業マンの「早くハンコ押せ押せ」のプレッシャーセールスも今の時代には到底あわない。結果的にはリアルショッピングとバーチャルショッピングはそれぞれの特性を最大限に活かす方向で、差別化しあうのだ。かくしてこれを使い分けるのがウェブライフスタイラーの真骨頂というものだ。

6)あなたは個性と自己主張に自信があるか?

 これはネットが登場した時盛んに言われましたね。「電子メールが会社を変える」であるとか、「インターネット企業革命」などという本が売れたもので、ネット時代のサラリーマンは「個性と自己主張の塊」でこれを調整するのが企業の新たな仕事だ、などと書かれていた。これも真っ赤な嘘だ。総務部あたりは、私用メールチェックに躍起となり、個性と自己主張はどこへやら。日本的システムにインターネットは上乗せされたに過ぎなかった。というわけで、これは新たな課題として今後に期待しよう。

7)あなたはお母さんの壁を突破できるか?

 これは何もお母さんでなくとも、妻の壁でもよい。最近はやたらにベンチャーブームで、猫も杓子もベンチャーと言っている。ベンチャーキャピタルの人も結構レベルが低くて「どこでもいいですから、どっかいいところはありませんか」なんて言ってくる。肝心のベンチャーの方も玉石混交。ただのホームページ作成会社も立派なベンチャー企業だ。
学生の「起業」ブームはすごいぞ、と大学教授の友人が言っていたが、問題は彼らが4年生になっても初志貫徹できるかだ。起業家やベンチャーを目指す彼らも、いざ就職となると、結局は丸の内あたりの「ブリック&モルタル会社」(レンガとセメントの会社)に就職してしまう。

 理由は簡単。お母さんが泣いて反対するからだ。お母さんは自分のだんなが大企業であまり幸せそうでないことはわかっているが、いざ息子のこととなると、安定路線を勧めてしまう。男の子はお母さんに弱いから、結局は説得されてしまう。日本のベンチャー隆盛の最大の要因はお母さんにありである。同じことは妻の壁にも言える。奥さんの冷たい目を押し切って、ベンチャーに身を投ずることが出来るのか、ここが変わってくれば日本のECは確実に進展する。

 以上つらつら考えますと、ウェブライフスタイラーになるのは大変だ



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